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   メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング

               2000/06/15(毎週木曜日発行) 838 部

  第4回 制作(前編):見積もり、設計、プロトタイプ開発
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□ ご挨拶
□

みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして、誠にありがとうございます。

前回お知らせしたとおり、今回から毎週木曜日発行となりますので、どうぞよ
ろしくお願いします。


今回と次回のテーマは、制作の話です。
企画を実際の形にしていく作業、およびその際の注意点を、「買物じょうず」
の制作過程を例に、お話していきます。


■
■ 見積もり
■

IT業界に限らず、どんな業界にも「見積もり」という作業はあります。
みなさまは、どのように「見積もり」をされているのでしょうか?
また、どのような「見積もり」なら信頼できるでしょうか?

IT業界では、

 ○積算方式

   作業を細かく分け、それぞれの工数を足していく方法
   土木建設業や製造業でお馴染みですね

 ○勘と経験方式

   「ざっと見積もって〜」が枕詞
   大雑把方式とも適当方式とも呼ばれています

 ○取り繕い方式

   「勘と経験方式」で出た数値を、あたかも「積算方式」で算出したかの
   ように見せかける方式

 ○合算方式

   機能ごとに担当会社に割り振り、各社から上がってきた見積もりを合算
   する方法

の4つが有名です。

さて「買物じょうず」ではどの方式でしょうか?
「勘と経験方式」です。

少し付け加えますと、「積算方式」は非常に精度が高い反面、過去のノウハウ
の蓄積が無いと計算が難しいのです。
例えば建設業で、釘1個の値段がわからなかったら、全体の積算はできません
よね。
他のシステムならいざしらず、環境や技術進歩が激しいインターネットの世界
でこの方式は厳しいものがあります。

そのため、『Aさんだったらm日だろう』『Bさんだったらn日だろう』とい
うように、属人的に工数を見積もっていったのです。
さらに、経験豊富で信頼できる複数社に(発注を前提に)見積もってもらいま
した。

不安に思われるかもしれませんが、この方式は、上記のAさんやBさんが実際
にやるのなら、けっこう高い精度になります。


参考までに、要注意なのが「取り繕い方式」です。

綺麗で大雑把な見積書を見せながら、『明細は今日はお持ちしませんでした』
と言ってお茶を濁すパターンですね。
しかも担当者レベルでは双方暗黙の了解済で、見積書が実は決裁権のある上司
への説明(だけ)用だったりします。

お手元の見積書に、細かい説明も無しに『×人月(にんげつ)』とあったら、
すぐに明細を請求しましょう。


「合算方式」は、担当各社が上記のどの方式で見積もっているかによって、当
然精度は異なります。
コンサルティング系や大手ソフトハウスに多いですね。
当然、合算後に何割かアップして提示されることになります。


ちなみに、日本の大手「総研」数社の上級システムコンサルタントによると、
見積もりは各担当者(各社?)個々に任せているそうです。
また、日本の大手メーカー系のソフト会社には『見積もりシステム』があるに
はあるけれど、新分野では使われていないという噂です。

唯一、アメリカベンチャー企業の日本法人の社長さんが、自分の会社では経験
と勘に頼らない非常に精度の高い見積もりをしているとおっしゃっていました
が、詳しくは教えていただけませんでした。


なお、このメルマガの構成では単純に、

  見積もり → 設計 → プロトタイプ開発 → 本開発

となっていますが、

  設計の見積もり → 設計 → プロトタイプ開発の見積もり
  → プロトタイプ開発 → 本開発見積もり → 本開発

が理想ですので、もし環境が許すのなら、こちらを強くお薦めします。


■
■ 設計
■

第1回でもお話しましたが、Webシステムの理想的な設計者は、Webシス
テムの開発経験があり、且つ業務知識がある(企画の意図がわかる)人です。

他システムの設計経験者ならある程度の設計は可能ですが、Webシステムの
開発には独特のクセや制限がありますので、必ずどこかに落とし穴があります。
「えっ?(システム的に)そんなこともできないの?」というパターンですね。

とは言っても、上記に当てはまる人を探せないこともあるでしょう。
Webシステムの開発経験が無い人が設計をする場合は、その後の開発フェー
ズに十分時間をとり、且つ開発担当者もその設計書(仕様書)を鵜呑みにしな
い心構えが必要です。

「買物じょうず」の設計は、ノウハウ取得の目的もありましたので、正にこの
状況でした。
幸い開発者もそのへんを理解してくれていましたので事無きを得ましが、通常
は要注意です。


■
■ 「買物じょうず」の設計
■

設計に関連して、「買物じょうず」についてもう少しご説明します。

「買物じょうず」には、大きく分けて次の2つの機能があります。

 ○二階層Web掲示板機能

   普通の掲示板は「タイトル→内容」という一階層ですが、この掲示板は
   「タイトル→内容→さらに次の内容」という二階層です
   仕組みとしては、オークションサイトと同じですね

 ○ログ取得機能

   木目の細かい、それでいてプライバシーに配慮したログの取得によって
   様々な統計データを算出でき、各種マーケティング活動に役立てること
   ができます

感覚的には、2つのプログラムが連携を取りながら「買物じょうず」を構成し
ているといったところでしょうか。

このなかで、「二階層Web掲示板」機能は、初めからパッケージソフトとし
て販売できるよう、汎用的に設計しました。
今後、このような掲示板システムの需要が見込まれたからです。
当然、開発の手間はかかります。

それに、デモを見て発注したらなかなか完成品が出来上がって来ないという苦
い経験がありましたので、弊社では実物をお見せしたかったこともあります。

ログ取得に関しましては、技術的にはもっと細かい情報も取得することが可能
でしたが、プライバシーに配慮して機能を押さえました。
利用者がたった1人の場合は、その人が今何をやっているかを補足することが
できますが、2人以上の場合は不可能なレベルにしてあります。


■
■ プロトタイプ開発
■

本番開発の前にわざわざプロトタイプ版を作る理由は、次のとおりです。

まず、

 ・ふつうの人は、動いているものを見ないとイメージがわかない

ということです。

どんなに美しい設計書(仕様書)を見ても紙の段階ではうまくイメージが伝わ
らないようで、アイデアもうまく引き出せません。
逆に、少しでも動かしてみたら、アイデアが出るわ出るわ。

それから、システム開発論の書籍で「スパイラル法」というカッコイイ名前で
紹介されているので、興味のあるかたは読んでいただきたいのですが、ようは

 ・これだけ技術進歩のスピードが早いのに開発期間が長すぎたら出来上がっ
  たときには時代遅れになってしまってる

 ・だったら、とりあえず作ってみて、動かしながら改善していこう

ということです。

さらに、この段階で

 ・設計の不備

も、けっこう見つかってきます。

もしお手元の見積書に「プロトタイプ開発」や、それを受けての「設計見直し」
というフェーズが記載されていなかったら、担当者にお聞きになることをお薦
めします。


■
■ 「買物じょうず」のプロトタイプ開発
■

「買物じょうず」では、制作や運営に関わっている人を「スタッフ」と呼んで
いますが、必ずしも全員が弊社の社員というわけではありません。
社内に適任者がいなければ、どんどん外部の優秀な人達に参加していただいて
おります。

上の方でもお話しましたが、今回は、経験豊富で信頼できる複数社に見積もり
を依頼し、一番条件の合う会社にプロトタイプ開発をお願いしました。

そして今回非常にユニークだったのは、プロトタイプが出来上がるまで、全て
メール(と添付ファイル)だけでやり取りしたことです。
直接会うことはもちろん、電話で話すことすらしませんでした。

そういう話って新聞や雑誌で見たことはあれでしょうけど、実際にそれをやっ
た人達ってなかなかいないでしょ!
もちろん、旧知の間柄だったということはありますが。
(じゃなければキツイかも)


■
■ 蛇足かな
■

十年近く前、『闘うプログラマー』という Windows NT の「開発物語」が発刊
され、ベストセラーになりました。
今でも、そして規模は小さくても、各々の制作(開発)現場には「ドラマ」が
あります。

インターネットマーケティングというと派手なイメージですが、それを実現す
るためには、その裏でたくさんのスタッフがコツコツ制作しているということ
も忘れないでくださいね。


□
□ 次回の予告
□

次回のテーマは「制作(後編)」です。

企画書の内容を形にしていく制作過程のうち、「デザイニング」「開発」「テ
スト」についてのお話する予定です。


□
□ 「買物じょうず」の今
□

本題では、分かり易くするため時系列に話を進めておりますが、このコーナー
では、まさに今現在の「買物じょうず」をご紹介します。

第2回でフレッシュアイさんの「買物情報サイト」のお話をしましたが、今度
はJCBさんが類似のサイトを、これも偶然ですが、今日(6/15)から開始され
たようです。
超大手、続々参入ですね。

これだけ類似のサイトができるとブラウザの「お気に入り」も整理しきれない
と思いますので、あえて「買物情報サイトのリンク集」ページでも作ろうかと
考えております。(けっこう本気)


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